こんにちは。
Aroma Infinity Tokyo の mikaです。
既に上空の気配も変わり秋の始まりを感じる季節に入ってきましたね。
まだまだ汗を感じられる暑い日々ですが、できることなら、思いっきり緑の中で一日過ごしたいです。
コロナウィルスが世界中に感染拡大して数か月経ちました。
マスクや除菌スプレーも定着しましたが、以前のような生活はできない時代に入っていると感じます。
変異していくコロナウィルス自体の研究やワクチン製造が待たれる現在、私たちはアロマで感染を予防することはできるのでしょうか。

コロナウィルスにはアロマは有効なの?

そんな疑問も出てきますよね。
一緒に検証しましょう。
ここでは、以下の3点についてお伝えしていきます。
- コロナウィルスにアロマで対処できるのか?
- アロマが利くってどういうこと?
- アロマでできることって何?
近頃、アロマの本来の作用を疑う文字が目につきとても気になるので、「コロナウィルスとアロマ」という観点から上記3点についてじっくり考えてみたいと思います。
ここでは、以下よりエッセンシャルオイル(精油)をアロマ、アロマテラピーを芳香療法と表記します。
コロナにアロマ(エッセンシャルオイル)は有効?
元々のコロナウィルスは、以前から存在した風邪のウィルスです。
(参照:https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html)
ですが、現在蔓延しているウィルスはこれらと同等ではありません。
よく、「コロナにアロマは利かない」とか、「アロマによって免疫は上がらない」といった表現を見かけますが、そもそもの大衆の認識は誤っていて、加えて、アドバイスする方も深い知識を持ち合わせていないことが多いと感じます。
それは、なぜなのでしょうか?
その理由として以下のような点が挙げられるでしょう。
1.アロマが雑貨扱いであること
純度の低い安価なものから高品質のものまで、幅広い品質の精油が存在していることが認知されていない
2.アロマの安全性が不明瞭であること(含有成分)
・安価なものは使用方法によっては安全性が保障されない
・成分分析されていない製品が多い/製造メーカによっては成分情報が開示されていない
・国内での安全基準が確立されていない
3.アロマの使用方法があまりに多様すぎること
・芳香としての使用は認知度が高いが、オイルなどの基材を使用した使用方法は低認知
(今回は特に芳香にテーマを絞って記載しており、オイルでの使用方法については触れていません。)
・「嗅ぐ」とは何か、体に対する影響を理解されていないことが多い
・アロマに多様な有効作用があることが低認知である
4.アロマの普及の経緯による認識の誤解があること
・日本国内では、芳香療法が広く知られていない
・海外でアロマは、国によっては医学と同等の学問である
私から見れば、このあたりが特に気になります。
では、実際の効き目とは何でしょうか?それを証明するものは一体なんでしょうか?
有効か有効でないか、その裏付けとなるものは、研究者によって臨床研究が行われヒトに対して有用だと得られた学術データです。
臨床研究の結果により、アロマの信憑性は決まってきます。
フランス発祥で特にヨーロッパなどでは医学として発展してきたアロマは、現在でも様々な臨床研究が継続されています。
実際に、アロマの成分によっては免疫調整作用や免疫刺激作用があるという結果も存在します。
西洋医学、東洋医学の医学論文と同様に、コロナウィルスに対してアロマが特に有効であるという研究結果が発表されれば、自然界の恩恵により私たちはコロナウィルスと楽に共存できるのかもしれません。
これらを踏まえると、アロマについては以下の3点が揃わない限り、コロナウィルスに有効なものとは言えません。
1.コロナウィルスに関する信頼性の高い臨床研究結果があること
2.どのアロマ成分がコロナウィルスのどの症状に有用であるかの研究結果が出ていること
3.アロマそのものの安全性が保たれていること
アロマの有用作用とは具体的にどんなもの?
ここからは、有用作用について嗅覚の観点から詳しく説明したいと思います。
まず、嗅覚のしくみについて簡単に説明します。
鼻から吸入した香り(芳香)成分は鼻の奥から電気信号に変わり脳へ伝達されます。
脳からの情報は、神経系(交感神経や副交感神経など)やホルモン分泌に作用します。
皆さんは、たばこの煙や、腐敗したもの、有害物質、好みに合わないものなどの香り成分を誤って嗅いだとき、体調をくずしてしまった経験はありませんか?
反対に、花や森林など、自然の香りを嗅いだときは、頭がリフレッシュされたり心地よい気分になったりしないでしょうか?
それらの体の反応は、先ほど申し上げた、脳からの情報による変化です。
ホルモン分泌にも同じように作用が現れることがあります。
厳密には、嗅ぐときには口からも気道を通って香り成分を吸入しているので、個々の器官や臓器へ影響もでます。
この場合、喉の奥の粘膜で吸収されるのは、実際の香り成分で、その成分は直接体内へ入ることになります。
まさに、コロナウィルス菌の侵入経路もこれに近似すると思われます。
では、アロマを嗅ぐとどうなるのか?有用作用とはどういうことなのか?
脳からの指令により体内で起きる変化のことで、アロマが芳香療法が可能であるという証拠となるものです。
ティーツリーというアロマを例にご紹介します。
1種類(1瓶)のアロマの中に、数種類の芳香成分が含有されています。
それぞれに異なる作用がありますが、過去の研究で有効であったと証明されている成分を含んでいます。
「ティーツリーに含まれている芳香成分」
・γーテルピネン(15~25%)
・αーテルピネン(5~10%)
・テルピネンー4ーオール(35~45%)
→副交感神経を強くする作用がある…(という研究結果がある)
・その他の成分
上記のティーツリーで考えてみると、「テルピネンー4ーオール」という成分に「副交感神経を強くする作用」が含まれていることが分かっています。
有用作用とは、含まれる成分からの人体への良い作用のことを指します。
コロナウィルスで考えるなら、アロマの芳香成分ひとつひとつに対しての研究が必要になるということです。
いまできる、アロマでの対処法の種類とは?
ここまでに記述した以下の点、
*臨床研究の良い結果が出ないことには、アロマがコロナウィルスに必ずしも対峙するとは言えない。
*アロマの有用作用は成分によって様々である。1種類のアロマが数種類の有用成分を含有する。
ということを踏まえた上で、現在のアロマの有効的な対処方法について考えてみます。
現在のところ、アロマがコロナウィルスに直接効果があるのかは不明です。
ですが、免疫機能など体内の働きをよくしていく対処法を取り入れることで、他の細菌やウィルスなどから体を守り、体自体を強く活性化していくことができると思います。
除菌、殺菌などというワードが世間に蔓延していますが、アロマにもそのような有用作用をもつものがあります。
アロマを直接皮膚に塗布することはできません。
揮発性が高く比重が軽いために水には溶けないので、エタノールなどを混ぜて様々なアイテムを作ることができます。
除菌スプレーやマスク用スプレーの除菌、芳香による喉や鼻のケアと空間除菌等が可能です。
ここで、具体的な対処法の一例をご紹介します。
1.除菌スプレー
アロマには抗ウィルス、抗菌、抗真菌作用を含むものが
あるので、それらのアロマを使用し純天然成分の除菌スプレーを
作ることができます。
手の消毒の他、ルームスプレーとしての空間除菌にも。

2.マスク用スプレー
低濃度のスプレーを、マスク用のスプレーとして使用できます。
マスクは口や鼻にとても近いので、好きな香りを選んで自分好みに
作るのがいいでしょう。

3.蒸気浴
ガラスボールにお湯をはり、アロマを1、2滴。
鼻と口から吸入することで、喉のケアなどが行えます。

4.デフューザーやアロマポット等を用いた空間除菌
抗ウィルスなどの作用を含むアロマをお部屋に拡散
させることで、空間除菌をすることが可能です。

実際には、他にも対処療法はあります。
化学物質を使用せず、天然成分のみで対処することの重要性は、人体へ直接成分が入っていくことにあります。
嗅覚機能を備えた私たちは、その機能を最大限に使用し自分の体に安全なものを選ぶべきだと感じます。
おわりに
いかがだったでしょうか?
コロナウィルスとアロマの関係について、またアロマというものについてご理解いただけたでしょうか?
ここでは、3点についてお話してきました。
*研究結果が出ないことには、アロマがコロナウィルスに必ずしも対峙するとは言えない。
臨床研究の結果を待ちたい。
*アロマの有用作用は成分によって様々である。1種類のアロマが数種類の有用成分を含有する。
*現在はコロナウィルス以外の細菌やウィルスに対して、アロマの芳香療法を行うことができる。
目的に合った芳香療法で(コロナウィルス感染でない)症状の緩和や、予防が可能になる。
コロナウィルスに勝利していくには、まだ少し時間がかかるかもしれません。
これ以降も未知のウィルスや細菌が発見され、私たちの生活に何かを問いかけてくるでしょう。
日常に安全なアロマを取り入れて、ウィルスや細菌と上手に共存することを目指していきませんか?
アロマの芳香療法に守られまた体を強くしながら、生活に潤いと優雅さを与えていきましょう。
その至福のひとときに、私たちもまた自然界の中に存在していることを思い出してほしいと思います。
最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。
あなたの生活に幸福を運ぶ香りがお供となりますように。
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