こんにちは。Aroma Infinity Tokyo の mika です。
みなさんはアロマテラピーってご存知でしょうか?
言葉だけはなんとなく、という方も多いかもしれませんね。
アロマセラピーとアロマテラピーは同じことを指します。
イギリス読みなのか、フランス読みなのかということです。
ここでは、そのワードがまだよくわからないという方に向けて、アロマテラピーをご紹介します。
アロマテラピーってな~に?
名前は聞いたことがあるよ。
そもそも、アロマって何?
「芳香」とか
「デフューザー」でしょう?
「エッセンシャルオイル」とか?
一般的な認識だとやっぱり
そういうイメージですよね。
実は奥が深いんですよ。
詳しくご説明します。
日本でアロマと聞けば、リラクゼーションと思われる方がほとんどでしょうか。
イギリスから入ってきたエッセンシャルオイル(精油)を使ったマッサージ、というのが多くの人が認識するアロマテラピー(=アロマセラピー)と言われるものだと感じています。
アロマテラピーで使われるエッセンシャルオイル(精油)とは、自然界の植物などから蒸留されるなどして抽出された芳香分子の集合体(有機化合物)です。
日本語では「精油」とも言われていますね。
皆さんは使用したことがあるでしょうか?
なかなか目にしたことがない、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
意外にも精油は生活に密な場所で目にすることができます。(容易に購入も可能です。)
*精油を専門に取り扱う店舗
*雑貨店
*100円ショップ
*ネットショップ
などなど
法律上は「雑貨」という扱いになります。
少し残念な気もしますが。
ちなみにフランスなどでは、精油は医師が処方し治療に使用されています。
雑貨扱いということのせいか、日本で販売されている精油の品質はばらばらです。
体内に取り込むものとしてはとても大切ですが、別記事で詳しくお伝えしたいと思います。
(「精油の品質管理」をご参照ください。)
さて、では精油はどのように扱われているのでしょうか。
ご家庭などで一般の方がご使用になる場合は、これが一番多いかもしれません。
「芳香で心に癒しを与える」
香りを楽しむ場所は、お部屋や浴室などさまざまですね。
現在はアロマ専用デフューザーやアロマランプなどが多用されています。
よく眠れないと副交感神経が働きすぎ、などと言いますが、この副交感神経を優位にさせたい、つまりリラックスしたいときなどに使われていることも多いのではと思います。
最近では、車用のアロマ芳香や、胸に下げて鼻からの吸入を行うアロマネックレスというものも存在します。アロマストーンというものもありますね。
精油を含むものとしてとらえれば、洗剤類の他お化粧品などには多く含まれていますし、特に女性は香水や固形石鹸などで楽しまれる方もいるかもしれませんね。
また、個人で精油を簡単に入手できるということも精油の多様性を生んでいるかもしれません。
でも実は、精油には成分別に体への様々な有用作用があります。
例えば、以下はごく一部の例です。
*「ユーカリ」は花粉症のくしゃみや鼻水を緩和させる作用
*「ティーツリー」はウィルスから喉を守る作用
ユーカリでいえば、呼吸器、筋肉や神経、泌尿器、お肌、心などへアプローチができます。
オーストラリアのアボリジニ先住民が傷の治療に使用していたり、オーストラリア国内でマラリア、ジフテリアなどの感染症に用いられていたという事実もあります。
このようなことからも、アロマテラピーは自然界のものであり、古代より存在し、人々の生活に寄り添ってきたものでもあるということが言えると思います。
アロマは芳香だけではなく、体にもよい作用ももたらしてくれるということですね。
香りの起源
アロマっていつから使われてるの?
香りの世界には長い歴史があるんです。
ちょっと古代まで遡ってご説明します
そもそも現在の精油の形でアロマが使われるようになったのは近代になってからですが、木や葉を焚いてその香りを嗅ぐという習慣はもっと昔から存在していました。
香りの発祥は遠く古代エジプトまで遡ります。
太陽神(Ra、ラー)に対して、魂が天国へ導かれていくようにとの祈りの際に焚かれていた木や葉は、日の出と正午で2種類のものがありました。
日の出は「フランキンセンス」、正午は「ミルラ」が焚かれました。
日没には、また他の植物をブレンドした香りが人々を夢に導いたといいます。
僧侶たちから民衆へ、神聖な香りは心を穏やかにするものの中核として広がっていたのだと思われます。
今日のお香から過去を振り返れば、神への奉納品として用いられた香りは文明が発達していく過程で外せないものであったということがわかると思います。
香りは神事に寄り添ったものだけではなく、人々の楽しみでもありました。
日焼けや乾燥から肌を守る軟膏に植物の香りを混ぜたり、香水というものも既に存在しました。
バラが好きだったクレオパトラは、ムスクやシベットという種類の香りもお気に入りだったとか。
現代の私たちと使われ方は大きく変化はしていない、ということがとても興味深いですね。
近代でいえば、1920年代にフランスの化学者が精油の研究をしたことによって現在の精油の原型がつくられ、フランスでは今日も医師の処方により精油を治療で扱っています。
フランスからイギリスへ渡ったアロマはリラクゼーションでも注目されるようになり、発展し、それが日本へ渡り現在の日本のアロマトリートメントに繋がりました。
(一部の医療や介護の現場で、予防医療の目的などでアロマが使用されているケースもあります。)
アロマの作用
じゃぁ体に対してどんな作用をもたらすのかな?
精油の香りを嗅ぐことで体内に成分が入るケースと、
精油を皮膚に塗ることで体内に成分が入るケースが
あります。
その作用は様々です、詳しくご説明します。
先人たちの研究により、今日では体のどの器官にどんな作用があるのかが明らかになっています。
アロマはただ香りを楽しむだけではなく、直接「体内の状態を変化させる」ことができます。
もちろん「心」へのアプローチも得意としています。
精油の香りは気分を和らげたりしますし、ブレンドされた場合だと香りが変化していく過程を楽しむことができます。
しかし、精油の成分はメンタルに作用するだけに留まらず、血流またはリンパの流れにのり全身に行き渡ります。
肌をはじめ、筋肉、神経、骨や各臓器へ様々な作用をもたらします。
成分分類別によって作用が異なり、これは研究結果に基づいています。
*精油の成分の動きや作用伝達の流れは以下のようになります。
→鼻→脳
(鼻からの吸入により精油の成分に関する信号が脳へ送られる)
→肺→血流
(肺からの吸入により精油の成分が血流へ入る)
→皮膚→血流
(皮膚塗布により精油の成分が血流に入る)
古代エジプトの時代より親しまれてきた香りですが、香りの成分に色々な作用があることを明らかにしたのは前述したフランスの化学者でした。
彼は研究中に火傷を負い、とっさに近くにあったラベンダーの精油を使ったことで治癒が早まったという経験をしました。
このことから研究をすすめ、「アロマセラピー(芳香療法)」という言葉を作りました。
その後も精油は多くの場面で使われ、第二次世界大戦では精油を戦傷の治療のために用いました。
これが芳香療法という治療方法になり、現在も更なる研究が続いています。
精油の作用を実感できる方法
もう少し詳しくどうやったら
その作用を実感できるのか
知りたいな。
精油の成分を体内へ届けるためには
色々な方法があります。
それらをご紹介します。
長い年月、多くの人の手を借りて現在の形になった精油の作用を、いくつかの方法で体感することができます。
こちらでご案内する方の基準はJAA日本アロマコーディネーター協会が推奨するものです。
妊婦さんや高齢者、ご年齢によってはお子様、既往歴、投薬中の有無などで使用できる精油や方法が違います。
精油の使用方法を別途記載しています。
詳細については、そちらをご覧ください。
*使ってはいけない場合がある
*使ってはいけない人がいる
この2点を覚えておいてほしいと思います。
精油の使い方は主に、芳香としては鼻や呼吸器から吸入するパターンと、皮膚から精油成分を吸収するパターンがあります。
*バスタイム
(精油をバスオイルなどに混ぜて皮膚から精油を浸透させたり、鼻や呼吸器から吸入します。)
*手浴、足浴
(ボールにお湯をはり精油を入れて手や足を浸します、皮膚から吸収させます。)
*ハンカチ、テッシュ
(ハンカチやテッシュに精油を含ませて鼻から吸入します。)
*マグカップ
(マグカップにお湯をはったところに精油を入れて鼻から吸入します、飲んではいけません。)
*ボール
(大き目のボールにお湯をはったところに精油を入れて鼻から吸入します。)
*アロマ専用デフューザーでの芳香
(市販のアロマ専用デフューザーを使い、鼻と呼吸器から吸入します。)
*タオル湿布
(洗面器にお湯をはり精油を入れ、タオルを浸し絞ります。
患部へ当てることで、湿布として用います。)
(温湿布/冷湿布)
*オリジナル化粧品
(精油とクラフト材(オイルやエタノール、ソープ、みつろう、シアバターなど)を用いて作るお化粧品のことです。
自分に合ったお化粧品を作ることができます。)
おわりに
芳香というものは身近に存在し、人の心を癒す効果があります。
花や食べ物などの芳香によって、自分の心を落ち着かせたり、自分自身と向き合うこともできます。
それだけでなく、体内への有用作用は様々です。
こちらについてはまた別の記事で少しずつお伝えしたいと思います。
皆さんにも是非「アロマを日常に取り入れた生活」を実体験していただきたいと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
アロマは永遠にあなたの側にあります。
すぐ手の届くところに。