こんにちは。
Aroma Infinity Tokyo の mika です。
今日は再びカルシウムについて焦点を当てていきます。
骨の代謝
経口からカルシウム摂取を心がけていたらいいのでは、と油断してはいけません。
骨を作る上でカルシウムは必要ですが、実は骨を壊す作用で体内のカルシウムは激減します。
骨には骨代謝があり、骨を作る細胞と骨を壊す細胞があります。
骨吸収(破骨細胞)と骨形成(骨芽細胞)と言います。
カルシウムの働き
また、体の中のカルシウムは99%が、骨・歯、
残りの1%は血液中に存在します。
カルシウムは血中に存在することで、体内のあやゆる
ところで活躍します。
筋肉を動かすことも、カルシウムが欠かせません。
骨のカルシウムを調整するのは誰?
骨を壊す作用を考えてみます。
骨代謝をコントロールしているのはやはりホルモンです。
女性ホルモンであるエストロゲンは骨形成を促進したり
骨吸収を抑える働きがあります。
特に閉経後はエストロゲン分泌自体が減ります。
血液中のカルシウム濃度は一定に保たれようとするので
カルシウム不足が起こるとそれを補おうと、副甲状腺
ホルモンが分泌され骨吸収が促進されます。
この現象は血液中のカルシウム濃度が急激に上がったとき
特に起こります。
サプリなどで大幅にカルシウム値が上がると、体は緊急
事態を察知して、大幅にカルシウムを排出してしまいます。
そして、また足りなくなります。
これはまさに悪循環。
ちなみに、男性では、男性ホルモンが同様の骨代謝を
促進しますが、その分泌は女性のように年齢で大きくは
差がでません。
血液中のカルシウム濃度を保つ
どこが重要かというと、血液中のカルシウム濃度です。
これを維持させるには、やはり経口でのカルシウム摂取が
大切です。
*手のひらより小さい小魚
(わかさぎ、干しエビ、片口いわし)
*ひじきなどの海藻
*小松菜、モロヘイヤなどの野菜
積極的に摂っていきましょう。
血液中のカルシウム濃度と共に、血液中の骨形成と
骨吸収に関連のある検査値を確認すると、
そのバランスがどのようになっているか確認できます。
(骨吸収:sNTX I型コラーゲン架橋Nテロペプチド)
(骨形成:BAP 骨型アルカリフォスファターゼ)
では、アロマの対処法は?
アロマを使ってできることは、多々ありそうです。
骨芽細胞を活性化させるゲラニオールをオイルトリートメント
で体内に届けることは、とても有用と考えます。
「ローズ」や「クロモジ」が期待できそうです。
また、エストロゲン減少に伴い、近似作用をもたらす
エストロゲン様作用の精油は特に使っていきたいです。
こちらは、セスキテルペンアルコール類や、ジテルペン
アルコール類が適していると思います。
使用に制限があるため、実際にはカウンセリング後に
選択していきます。
まとめ
簡単ですが、今回の骨とアロマのお話はここまでに
したいと思います。
以下のようなことをお伝えしました。
*骨の代謝
骨の代謝には骨吸収と骨形成がある
*カルシウムの働き
体内のカルシウムは骨と歯に99%、血液中に1%
筋肉を動かすことにもカルシウムが必要
*骨のカルシウムを調整するのは誰?
エストロゲン(女性ホルモン)骨形成・骨吸収の働きを促す
閉経後に分泌が減少し、骨量が減る
副甲状腺ホルモン 血液中のカルシウムが減ると分泌され
骨吸収を促進させる
*血液中のカルシウム濃度を保つ
わかさぎ、干しエビ、片口いわし 、ひじき、小松菜、もろへいや
など、経口から高カルシウム食材を摂取する
*アロマでできること
エストロゲンに近似する作用の精油をオイルトリートメントで使用
ローズやクロモジのゲラニオールを同様にオイルトリートメントで
骨形成促進を促す
私はとくに閉経に足がかかる年齢であり、このテーマは
特に気になる話題です。
でも、骨の作られるサイクルは3~5年周期ともいわれて
います。
遠い先とはとらえずに、今からできる骨づくりを一緒に
考えていきましょう。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
今日も穏やかな心でお過ごしください。